木造建築物の組立て等作業主任者

木造建築物の組立て等作業主任者とは、軒の高さが5m以上の木造建築物の構造部分の組立て作業や、屋根や外壁の下地の取り付け作業をする場合に、その作業が安全に行われるように現場で監督や指導をする人の事です。

建築工事というのは、様々な業者が入れ替わり立ち代りで入ります。高さが5ｍ以上の建築物の工事をする際にはそれなりの危険が伴うのですが、いくつもの業者が入ると、それぞれ安全に対する管理が不十分になりがちになってしまいます。
安全管理を怠っていると、思わぬ事故が起きてしまう事があるので、そういった事が起きないように、現場の責任者として作業が安全に行われるように監督や指導をする木造建築物の組立て等作業主任者の仕事は、とても責任のある重要な仕事と言えるでしょう。

この仕事をするには、木造建築についてや、工事用の設備や機械、器具についての専門的な知識が必要になります。
ですから、この仕事をするには木造建築物の組立て等作業主任者としての資格を取得する必要があります。

この資格は、試験を受けるのではなくて、講習を受けることによって取得する事ができます。
受講資格は、木造建築物の構造部材の組立て又はこれに伴う屋根下地もしくは外壁下地の取付けの作業の実務経験が3年以上ある人、大学や専門学校、高校において土木や建築に関する学科を卒業して2年以上の実務経験がある人、職業能力開発促進法の訓練修了後に2年以上の実務経験がある人などになります。

講習内容は、木造建築物の構造部材の組立て、屋根下地の取付け等に関する知識。
工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識。
作業者に対する教育等に関する知識。
関係法令といった内容で、講習の最後には修了試験が行われます。
この試験は落とす為のものではないので、講習をしっかりと聞いていれば合格する事ができます。
修了試験を合格すれば木造建築物の組立て等作業主任者の資格を取得する事ができます。

この資格を取得していれば、建設関係の会社に就職や転職をする際に有利になり、責任あるポストにも選ばれやすくなります。

建築関係の会社で働くのに役立つ資格が欲しいという人は、この木造建築物の組立て等作業主任者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。